胸の痛みや違和感があると、「受診した方がいいのか」と不安になりますよね。胸の痛みは、受診すべきかどうか迷いやすい症状のひとつです。
胸痛の中には様子を見てもよいものもありますが、心臓の病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。
この記事では、受診の目安についてわかりやすく解説します。
胸が痛い原因と考えられる病気は?
胸が痛い場合は様々な疾患が考えられます。治療が必要な場合としては、心臓の場合、肺の場合、消化器症状の場合があります。
どこの症状かは、重症の可能性があるものから潰していき、診断していきます。胸が痛い以外に同時にある症状がヒントになります。例えば息苦しいなどです。
狭心症や心筋梗塞など心臓疾患
気胸、胸膜炎など肺疾患
肺疾患では特に気胸がないか?を評価します。気胸の場合は聴診で肺の音が聞こえなくなったり、息苦しさを伴います。胸部のレントゲンを行うことで肺の疾患は評価できます。
逆流性食道炎など消化器疾患
胸には食道も走っており、食道炎でも胸が痛いという症状を起こします。逆流性食道炎は、食事と関連したり、夜間や朝に症状が出る特徴があり胸焼けという症状の場合もあります。

肋間神経痛や肋骨骨折・打撲など神経や筋疾患
肋間神経痛や肋骨の打撲や骨折は胸の痛みが出る場合があります。
筋肉や骨の痛みである特徴は、①体の動き(寝返りなど)に関連して悪くなる。②痛い場所を押すと痛い。です。
肋間神経痛ではピリピリと痛いことがあります。
帯状疱疹
帯状疱疹は先に痛みだけが出現する場合があります。痛みはピリピリと表面が痛いような感覚であり、水泡というポツポツができれば帯状疱疹の可能性が高いです。
帯状疱疹は、治った後も神経の痛み(帯状疱疹後神経痛)を起こすこともあります。予防にはワクチンがあります。
注意が必要な胸の痛み
特に注意が必要な胸の痛みは下記のようなものです
- 強い痛みがある
- 嘔吐や冷や汗を伴う
- 息が苦しい
- 5分以内の胸の痛みが、動くと出現する
上のような強い胸の痛みが続く場合や、これまでにない症状が突然出現した場合は、早めの受診を検討してください。
症状によっては救急受診が必要な場合もあります。
逆に様子が見えるかもしれない胸の痛みは押すと再現できる痛みなどで、それらは筋肉や肋骨の影響であることもあります。
胸痛の診断方法
胸痛の診断で大切なことは何より問診と診察です。これにより、どの部分の症状なのか?まずあたりをつけることができます。
問診・身体診察
痛みの性質・持続時間・症状のタイミングを詳しく確認します。
- いつから?
- どこが?
- どのような痛みか?
- どうすると悪くなる?(増悪因子)
- 痛みの強さは?
- 同時に起こる症状は?
- どういう姿勢で良くなる?
等を問診することで原因の疾患に近づきます。
検査
- 心電図(狭心症や心筋梗塞を調べる)
- 心エコー(心筋梗塞や大動脈を調べる)
- 胸部X線やCTなど画像検査(肺炎・気胸などを診断)
- 血液検査(心筋梗塞のマーカーをチェック)
- 胃カメラ(逆流性食道炎や胃潰瘍を確認)
実際に疑わしい病気がある程度絞れた場合には、検査を行います。まずは心電図は簡便で患者さんの負担も少なく、一番重症となる心臓の病気を調べる目的で相当他の病気が疑わしくない限り行われることが多いです。
また、逆流性食道炎が疑わしければ胃カメラ、気胸や肺炎など肺の病気が疑わしければレントゲンを撮影するなどします。
まとめ
胸痛は軽いものから緊急を要するものまでさまざまです。症状によっては受診を検討しましょう。
特に激しい痛み・息苦しさ・冷や汗を伴う場合は緊急性が高いため、迷わず救急車を呼ぶことも検討してください。
当クリニックでは、心臓・肺・消化器系の検査を行い、胸痛の原因を詳しく調べます。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
静岡市で「様子を見てよいのか迷っている」という段階でも、一度ご相談ください。



