腹部エコー
腹部エコー検査とは、腹部=お腹のエコー検査で、超音波を使って、お腹の中の臓器を観察し異常がないかを見る検査です。
腹部エコーの目的
腹部エコーの目的は、腹部エコーで観察できる、肝臓や胆嚢、胆管、腎臓、膵臓、大動脈などの評価のために行います。
特に肝臓はエコーでの観察がしやすい臓器であり、肝臓に病気がある場合には特に重要な検査です。
腹部エコーが必要な症状
- 肝臓の数字が高い(AST,ALT,γGTPなど)
- お腹が痛いなど腹部症状がある
- 脂肪肝がある
- 肝臓の病気がある(B型肝炎等)
などです。腹部エコーは、腹部のさまざまな臓器をすぐに評価ができるため、非常に重要な検査です。また、CTなどと違い放射線を使わないため被曝がなく、CT、MRIと比較して検査費用も安く、準備も少ないため、まず行う検査として有用です。
腹部エコー検査のデメリット
- 検査の精度が行う人や状態によりまちまち
- CTやMRIなどと違い、臓器内も見やすい場所と見にくい場所がある
- グリグリされるため少し痛い
腹部エコーのデメリットは、検査精度です。エコー検査は、近くが見やすく、遠くが見にくいという特徴があるため、お腹の中でも奥深くにある臓器(膵臓など)は見にくく、空気があるとその奥が見えないため、食事を食べていたりすると見にくいなどがあります。
また、検査を行う場合は、腹部に直接エコーのプローブで押されるため、少し痛いというデメリットあがります。
検査の流れ
腹部エコーの検査の流れです。
STEP
事前準備
腹部エコーは、食事をせずに行う方が上でのべた理由から精度が高くなるため、検査前の食事を抜いて病院へ受診してください。
STEP
腹部エコー検査
腹部エコーは、ベットで寝てもらいお腹を出してもらい、医師が直接検査を行います。検査中は、呼吸を調整してもらうため、息を吸ったり吐いたりと指示を行うので、それを実行していただきます。
検査時間は15分程度です。
STEP
結果の説明
検査終了後は、検査の結果を見ていただきながら説明します。異常がなかったとしても定期的な検査を行う場合があります。
腹部エコー検査の費用の目安
検査の費用は保険であり、各医療機関で共通です。
検査 | 1割 | 3割 |
---|---|---|
腹部エコー | 530円 | 1,590円 |
心エコー | 880円 | 2,640円 |
頸動脈エコー | 350円 | 1,050円 |
です。それに診察料が加わります。
その他、ご不明点があれば診察時にお申し付けください。