胃カメラ検査は痛い?鼻と口の違いと楽に受けるコツ

胃カメラ検査の違いと楽に受けるコツ

今回は胃カメラ検査はやったほうがいいとは思いながら、検査が辛いのではないか?と敬遠している方も多いのではないでしょうか。今はいろんな方法でできるだけ辛さをとって検査を受けることができるようになっています。

今回は胃カメラ検査がなぜ辛いというイメージなのか、感じるのかを解説しながら、どのようにするとできるだけ辛くなく検査ができるのか?について解説します。

胃カメラ検査は痛い?つらいと感じる理由とは

まず第一に胃カメラ検査は全く苦しくない検査だ!と断言することはできません。しかし、検査を受けることで胃がんや食道がんを早期発見することができ、とても有用で変えが効かない検査でもありできるだけハードルを下げて行ってほしいなと思います。(個人的にはバリウムより良い検査と考えています)

また、実際に検査を患者さんに多くさせていただいていると、20年ほど前に受けていただいた方々からは昔よりは楽だった。想像より楽だったというお言葉をいただくことも多く、感覚としては、患者さんが想像しているよりは楽にはなってきているのかな?と感じています。

その理由は、カメラの性能が上がってより細いカメラや柔らかいカメラになっているこ鼻から行うカメラが多くなったことなどがあります。

胃カメラが辛い原因

実際に自分でも検査を受けてみて、胃カメラが辛い原因は大きく2つあると思います。

①喉の反射(咽頭反射)がつらい

まず第一に胃カメラが舌の奥のあたり(根元)にあたって反射が起こることが辛いです。胃カメラ=オエオエするというイメージはここからきています。ここの反射は若い人ほど強いため、若い人ほど辛いです。

わかる人にのみわかる表現で言うと、お酒で吐きたくなった時に口に指を突っ込んで起こす反射です。

しかしこれに関しては、鼻からのカメラを行うと舌の奥を通らずに食道に入っていけるため、オエオエせずにできる方が格段に増えます。これが鼻からの胃カメラ(経鼻胃カメラ)が細い以上に楽になる理由です。

②お腹が張って辛い

あとは、胃カメラを行うときには、胃のなかに空気を入れて胃を膨らめて観察を行います。

検査を受けた方はわかるかもしれませんが、ご飯を食べ過ぎて食べ過ぎてお腹が張って辛いような、そんなお腹の張りを感じます。

これに関しては、観察に関して必要なため、経鼻カメラでは改善せず、術者(胃カメラを操作している医師)ができるだけ空気を溜め過ぎないようにしたり、適宜空気を抜きながら行うことで軽減できる程度です。

鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡)とは?メリット・デメリット

それらを改善するためには、個人的には検診や、症状の精査レベルでは経鼻胃カメラがおすすめです。

経鼻内視鏡のメリット

  • カメラが細くて喉が楽
  • 咽頭反射が起こりにくく追えオエしにくい
  • 検査中に喋ることができる

経鼻胃カメラは口から行うカメラに比較してカメラが細いです。そのため、喉のところの負担が少なく比較すると楽に受けることができます。また、前述したとおりに舌の奥を通らずに食道に入っていけるため、オエオエせずにできる方が格段に増えるため楽に受けれることもメリットです。

また、検査中にお話しできるため、それを良さと感じる方もいらっしゃいます。

経鼻内視鏡のデメリット

  • 鼻をとおるため、鼻が痛い時がある
  • 鼻が狭い人はできないことがある
  • カメラの機能が経口に比べて細い分劣る

デメリットとしては、鼻を通るため、鼻炎持ちの方や鼻への刺激が苦手な方は苦痛に感じることがあります。

また、最近はカメラの進歩で差が少なくなっていますが、性能はより太い口からのカメラのほうが高いケースが多く、精密検査や治療には不向きです。

口からの胃カメラ(経口内視鏡)とは?メリット・デメリット

経口カメラは、拡大機能が付いているものもあり、例えば胃癌が確定している方が総合病院で受ける精査等で重要です。

経口内視鏡のメリット

  • 機能が多くより精密な検査ができる
  • 観察のほか、処置や治療を行える

経口内視鏡は、より詳しく見る拡大機能があったり、鉗子口という内視鏡に入れられる機材を通す穴が太いため、さまざまな治療に対応ができます。

最近では、金属ステントを入れたり、内視鏡で胃癌を切除するなど、内視鏡で行える治療が広がっています。

経口内視鏡のデメリット

  • カメラが太く、辛く感じる方がいる
  • 咽頭反射が起こりやすくオエオエしやすい

デメリットとしては、カメラが太く辛く感じる人が多いことです。特に辛さは検診等、精密検査や治療をすぐに行う可能性がない人にとっては、億劫になってしまうため、大きなデメリットとなります。

胃カメラ検査を楽に受けるコツ

では胃カメラを楽に受けるにはどうしたらいいか?を説明します。

検査前の準備(食事や水分の制限について)

検査前の食事制限はしっかり守ることで、胃のなかが見やすい状況になり、検査時間が短くなります

なぜなら、胃のなかに食事が残っている場合は、しっかりとした検査をするために、カメラで洗いながら観察するためどうしても時間がかかります。検査前に患者さんにご協力いただきしっかりと準備すると、検査を受ける患者さんも楽に受けることができます。

リラックスする(深呼吸・麻酔の活用)

なかなか難しいことではありますが、リラックスして検査を受けていただくことが重要です。

力が入ってしまうと、どうしても反射が起こりやすく、苦しい検査になりやすいです。そのため、難しいですが、できるだけ呼吸に集中しながら喉の奥を広げるようなイメージで検査を受けていただくことがコツになります。

鎮静剤(眠る麻酔)を使うとどうなる?

胃カメラが辛いのがどうしても心配な方は、少しボーとして行う検査(鎮静)ですることができます。

鎮静剤は睡眠薬の一種を体や状態に合わせて医師が判断して、点滴で投与することでボーとして行うことができます。

楽に受けられるという大きなメリットはありますが、鎮静薬は効きすぎると、血圧や呼吸に影響を与えるというリスクもあり、しっかりと管理を行う必要があります。

当院では、血圧、酸素濃度、心電図波形が同時に測れる機械を使用して、酸素や拮抗薬(薬から覚ます薬)を用意した状態で検査を行なっています。

胃カメラ検査はどのくらいの頻度で受けるべき?

健康診断での推奨頻度

静岡市の胃がん検診では、50歳以上で2年に一回が頻度であり、それが一つの参考になるかなと考えます。

胃の症状がある場合の受診タイミング

胃の症状の精査は、胃カメラは胃を唯一直接見る検査であり、なかなかこの検査の代わりになる検査がありません。

CTでも代用できますが、早期のものはCTではわからずやはり胃カメラと同等とは言えません。

体重が下がった、食欲がない、胃がもたれるなど、胃の症状がある方は症状によるところはありますが、検査を受けることも考慮しましょう。

ピロリ菌除菌後の定期検査の重要性

慢性胃炎がある方は、炎症の具合により1年〜2年に一回の検査が考慮されます。ピロリ菌によるそれなりの炎症がある方は、除菌の治療をした後は1年に一回の検査をお勧めしています。

理由としては、胃がんは早期で発見することで内視鏡での治療ができ、完治の確率を上げることができるからです。

消化器内科医として現場で患者さんをみてきた中で、胃がんで内視鏡治療ができるか?手術が必要になるか?で体の負担はもちろん、心の負担も大きく違うと実感しています。

まとめ|胃カメラ検査は工夫次第で楽に受けられる!

  • 自分に合った方法を選ぶ
  • 早期発見・早期治療のために定期検査を

胃カメラはイメージよりは苦痛が少なくなってきている検査です。定期的に受けることで、胃癌を早期発見でき、治療につながったり、胃潰瘍や、十二指腸潰瘍逆流性食道炎などの診断も可能です。

検査が苦しそうだから受けたくないと受けないよりは自分に合った検査を選び、将来のため、検査を受けることも検討しましょう。


みどりのふきたクリニック

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診療科循環器内科、消化器内科
内科、訪問診療
院長吹田浩之
日本循環器学会認定循環器内科専門医
場所静岡市葵区大岩町4-23 
麻機街道の城北公園の近く
アクセス静清バイパス唐瀬ICから5分
静鉄バス 大岩町バス停前