心電図検査
心電図検査は、心臓の動きを電気的な信号として記録する検査です。循環器内科の診断において最も重要な検査であると言っても過言ではありません。健診でも必ず行われます。
心臓は電気信号によって拍動しており、その電気活動の異常を検出することで、不整脈・心筋梗塞・狭心症・心肥大などの病気の診断に役立ちます。
心電図検査の目的
✅ 不整脈の診断(動悸やめまいの原因を調べる)
✅ 狭心症・心筋梗塞の兆候を確認する
✅ 心不全や心肥大の有無を調べる
✅ ペースメーカーの状態を確認する
✅ 健康診断や術前検査として行う
心電図検査の流れ
① 検査の準備
- 胸・手首・足首に電極を装着
- 仰向けに寝た状態でリラックス
② 記録
- 数十秒〜数分間、心電図を記録
- 途中で体を動かさないようにする
③ 結果の確認
- 検査後、医師が波形を確認
- 異常があれば、追加の検査や治療方針が決まる
心電図検査でわかる主な病気
✅ 不整脈(心房細動、期外収縮など)
✅ 狭心症・心筋梗塞(心臓の血流障害)
✅ 心肥大(高血圧などが原因)
✅ 心筋症(心臓の筋肉の病気)
✅ 電解質異常(カリウムやカルシウムの異常)
心電図では、不整脈や狭心症、心筋梗塞や、高血圧による心臓への負担の有無や、血液内のミネラルの異常も現れることもあります。
心電図検査の注意点
心電図検査に関しては、特に大きな注意点はありませんが、検査中にできるだけ動かないこといただけると綺麗な波形が記録できます。
心電図検査の費用
心電図検査の費用は、健康保険が適用される場合と自費診療の場合で異なります。
- 安静時心電図:保険適用時は数百円~1,500円程度
- ホルター心電図:保険適用時は2,000円~5,000円程度
- 運動負荷心電図:保険適用時は2,000円~6,000円程度
※初診料や再診料、その他の検査費用が別途かかることがあります。
詳しい費用については、受診する医療機関にお問い合わせください。
まとめ
心電図検査は、短時間で簡単に受けられる検査で、心臓の健康状態を把握するために重要です。動悸・息切れ・胸の痛みなどの症状がある場合は、早めに検査を受けることをおすすめします。
【注意】 本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断や治療の代わりとなるものではありません。必ず医師の診察を受け、適切な治療を受けることをおすすめします。