静岡市や職場の健診で引っかかった“あの数値”、ちゃんと理解していますか?
「コレステロールが高いと言われたけど、実はよくわかっていない…」
「薬は本当に必要?」「食事って何に気をつければいいの?」さまざまな疑問はあるものの、診察室で全て聞き切ることは難しいですよね。
今回は、患者さんからよく寄せられる疑問をQ&A方式でわかりやすく解説します。そんな“聞きそびれた”疑問の解消に繋がれば嬉しいです。
脂質異常症のQ &A一覧
そもそも「脂質異常症」って、結局どういう状態なんですか?
血液中の脂肪分(コレステロールや中性脂肪)が基準より多い状態です。
主に以下の3つのどれか、または複数が当てはまると診断されます。
- LDL(悪玉)コレステロールが高い
- HDL(善玉)コレステロールが低い
- 中性脂肪(トリグリセリド)が高い
これらは動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。
症状がないのに、なぜ治療が必要なんですか?
自覚症状がなくても、血管のダメージは静かに進行します。
脂質異常症は“サイレントキラー”とも呼ばれ、気づいたときには重大な病気を引き起こしていることがあります。
症状が出る前に数値を改善し、血管の健康を守ることが重要です。
食事に気をつければ薬は飲まなくていいんですか?
軽度なら食事や運動で改善が目指せますが、必要な場合は薬も併用します。
特にLDLコレステロールが高い場合、心血管リスクに応じて早期に薬を使うことがあります。自己判断で薬をやめると危険ですので、医師と一緒に最適な治療法を考えましょう。
よく聞く「悪玉」「善玉」って何?何が違うの?
血液中でコレステロールを運ぶ役割が違います。
- LDL(悪玉):コレステロールを全身に運びますが、多すぎると血管壁にたまりやすい
- HDL(善玉):余分なコレステロールを回収し、肝臓へ戻す役割があります
つまり、LDLは低く、HDLは高く保つことが理想です。
食事に気をつければ薬は飲まなくていいんですか?
軽度なら食事や運動で改善が目指せますが、必要な場合は薬も併用します。
特にLDLコレステロールが高い場合、心血管リスクに応じて早期に薬を使うことがあります。自己判断で薬をやめると危険ですので、医師と一緒に最適な治療法を考えましょう。
「中性脂肪が高い」と言われたけど、それって何に気をつければいいの?
生活習慣病という名前の通り食べすぎ・飲みすぎ・運動不足が主な原因です。
中性脂肪は食事の影響を受けやすく、特に糖質やアルコールのとりすぎで増加します。改善には以下を心がけましょう。
- 甘い飲み物・お菓子・白米を控えめに
- アルコールの量を見直す
- 週に150分以上の有酸素運動

コレステロール値って、年齢によって変わるもの?
はい、加齢とともに上がりやすくなります。
特に女性は閉経後にLDLが上がる傾向があります。年齢とともに自然に上がるとはいえ、“年相応”で安心せず、動脈硬化のリスクをふまえて管理することが大切です。
気づかないうちに進むからこそ、今から始める予防が大切です
脂質異常症は、日々の生活の中でじわじわと進行します。また、脂質異常症により動脈硬化が進行することは、大きな病気につながることもあります。
今回は偶然高かっただけ…と先延ばしにしてしまうこともあると思いますが、だからこそ、「まだ大丈夫」ではなく「今からできること」を一緒に始めていきましょう。
気になることがあれば、いつでも当院へご相談ください。