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血便があったら大腸カメラをした方がいいのか?

血便は目に見えてわかる症状のため、気づく方も多い症状です。

しかし、血便の原因は一番は、命の心配があまりない痔が多いです。しかし、血便の中には命に関わる病気(大腸がん)まで幅広く、見た目だけでは区別できないという特徴があります。

そのため、血便があったときには、状況を考慮して大腸カメラ(大腸内視鏡検査)で原因を調べる必要があります。

ただ、大腸カメラ自体は、簡単な検査ではないため、抵抗感のある患者さんも多いかと思います。では、今回はなぜ血便がでたら、大腸カメラをやったほうがいいのか?についてご説明します。

血便は診察だけでは判断ができない

血便というと、真っ赤な血が出るイメージがありますが、実際には次のようにさまざまです。

  • 肛門に近い病気では真っ赤
  • 大腸の奥や小腸の病気では黒っぽい・暗赤色
  • 少量でも病気のことがある
  • 便と混ざって気づきにくいこともある

出方によって、ある程度原因が診断できる場合もありますが、見た目だけでは判断がつかないケースもあります。

血便=痔とは限らない

血便があった時にみなさんが一番考えることとしては”痔”ではないか?ということです。血便は痔の症状は確かに多いものの、血便のうち数割は大腸のポリープやがんが原因だったという報告もあり大腸がんではないか?は医師としては常に念頭において診察を行っています。

また、大腸がんは日本人においては罹患率1位(2021年統計データ)と非常に多いがんで、若い方から高齢の方、男女問わず発症する病気です。

そのため、痔だと思って放置していたら、大腸がんだったというケースが起こり得るため、自己判断は非常に危険であるとも言えます。

実際に、消化器内科で総合病院で診療を行っていたときも、血便はあったものの痔だとおもって放置して進行癌となって受診された患者様もいらっしゃいました。

血便の裏に隠れていることがある病気はどんなもの?

血便を起こす病気は多岐にわたります。

みなさんがイメージするように痔からの出血というのは血便の原因としてあります。痔は排便の時にでる、排便時に痛みが伴うなどの特徴があります。

ただ、痔があったとしても大腸がんがないこととイコールではないため、痔がある=血便が安心ではありません。

大腸ポリープ(一部はがんになる)

ポリープは小さなうちに切除できればがんを防ぐことができます。ポリープからの出血はわずかな場合もあり、肉眼では見分けられません。これについても大腸カメラをおこなうことで診断や治療が行えます。

大腸がん

早期がんでは痛みもお腹の不調も目立たず、血便だけが唯一のサインということもあります。上でも述べたように、大腸がんは日本人のがんで一番多いがんであり、患われる患者さんが多いがんでもあります。

大腸がんは予後が悪い膵臓癌などと比較して早期がんの段階で発見できれば、治療効果や治療の負担は大きく変わるため、早期に発見することがとにかく大切です。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

特に10代~40代の患者さんで、血便が続く場合に多く見られます。比較的若い患者さんで、血便と腹痛や下痢が続いているような方では時にその心配があります。炎症性腸疾患は早期診断と治療開始が重要です。

感染性腸炎や虚血性腸炎

一時的な細菌・ウイルス感染でも血便になることがあります。また、虚血性腸炎という便秘などと関連して起こる大腸炎でも血便がでることがあります。
しかし症状だけでは炎症性腸疾患や大腸がんと区別がつかず、また、まれに合併している例もあります。

大腸カメラを受けるべき理由

理由としては

  • 血便の原因は見た目や症状だけで区別できない
  • ポリープは見つけたその場で切除し予防につながる
  • 「血便=軽症」と決めつけると進行がんを見逃す可能性がある

があります。

血便の原因は見た目や症状だけで区別できない

血便の原因は見た目や症状だけで区別できません。血便の原因を問診や外見だけで正しく判断するのは医師でも困難です。また、大腸カメラ以外の検査を仮に行ったとしても大腸がんを完全に否定するのは非常に難しいです。
そのため大腸カメラだけが、

  • 出血部位を確認
  • 炎症・潰瘍の有無を診断
  • ポリープをその場で切除

できる唯一といえる検査です。(CTコロノグラフィという方法はありますが)

ポリープは見つけたその場で切除し予防につながる

大腸カメラの最大のメリットは、その場で治療(ポリープ切除)ができることです。切除することで将来の大腸がんを大幅に減らせることが証明されています。

そのため、一度大腸カメラをうけることで、将来的なリスクも軽減することができます。

血便=軽症と決めつけると進行がんを見逃す可能性

大腸がんは、初期はほとんど症状がない病気です。唯一の異変が血便のみ、というケースもあります。

患者さん自身の判断で様子を見ることは、診断を数ヶ月~数年遅らせる可能性があり、注意が必要です。当院でも血便があった場合は、あきらかに大腸がんがない状況(少し前に大腸カメラをやったなど)であれば、患者さんの意向は最大限に尊重しますが、基本的には大腸カメラによる精査をお勧めしています。

どのような血便ならとくに受診すべきか

すぐに大腸カメラを検討したいケース

特に注意すべき血便の特徴としては

  • 40歳以上で血便があった
  • 便に赤い血が混じった
  • 黒っぽい便が出た(上部消化管出血の可能性)
  • 便が細くなった、残便感がある
  • 体重が減ってきた
  • 下痢と血便が何度も繰り返す
  • 家族に大腸がんの人がいる

があります。血便は、出たり消えたりする病気でも起こります。一度だけだから大丈夫ということはなく、むしろ大腸がんなどが隠れていることもあります。心配ないとは言い切れません。

大腸カメラは以前より楽に受けられる検査になっている

ただ、大腸カメラはやっぱり大変なイメージもあると思います。ただ、日々医療は進歩しており、決して楽な検査とは言えませんが、楽に受けることができるようになってきている検査でもあります。みどりのふきたクリニックでは、

  • 鎮静剤を使用し、眠ったような状態で受けられる
  • カメラは細径化され、痛みが出にくい
  • 炭酸ガスを使用しお腹が張りにくくしている
  • 内視鏡専門医が検査を担当

といった体制で、患者さんの不安をできるだけ減らして、つらくない検査を目指した体制を作り検査を行っています。完全に苦痛なしで検査を行うことは難しいことではありますが、出来うる限り苦痛がないように最大限の努力を行なっております。

まとめ

血便は「軽い症状」ではなく、大腸カメラで原因確認が必要です。なぜなら裏に怖い病気が隠れている可能性があるからです。血便には幅広い原因がありますが、

  • 自分や診察のみでは区別、判断が完璧にはできない
  • 大腸がんなどの早期の異常を見つける唯一の検査が大腸カメラ

という点が非常に重要です。一度でも血便があったら、早めにご相談ください。みどりのふきたクリニックでは、静岡市内の患者さんを中心に、大腸カメラ検査を行っています。

また、全員に無理に検査をすすめることはなく、必要性を患者さんごとに判断してご説明します。血便の症状があれば是非一度ご相談ください。

みどりのふきたクリニック

診療科目循環器内科、消化器内科、内科、訪問診療
場所静岡市葵区大岩町4-23 
アクセス静清バイパス唐瀬ICから5分 城北公園の近く
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