健康診断で「腎機能が低下しています」「eGFRが低いです」と言われて不安になったことはありませんか?
一方で、
「すぐに受診した方がよいの?」
「年齢のせいではないの?」
「透析になってしまうの?」
と疑問に思われる方も多いと思います。
腎機能の低下は加齢による変化のこともありますが、高血圧や糖尿病、慢性腎臓病(CKD)が隠れていることもあります。
この記事では、eGFRやクレアチニンの意味、受診の目安について解説します。
腎機能とは?
腎臓は血液をろ過し、老廃物や余分な水分を尿として排出する働きをしています。
この働きの状態を示すものが腎機能です。
健診では主に
- eGFR
- クレアチニン
- 蛋白尿
によって評価されます。これらの異常がある場合には腎機能が低下している可能性があります。
eGFRとは?
eGFRは腎臓がどれくらい血液をろ過できているかを示す指標です。eGFRが低いほど腎機能が低下している可能性があります。
一般的には、
・60以上:おおむね正常
・60未満:腎機能低下の可能性
・45未満:注意が必要
・30未満:専門的な管理が必要
と考えられています。
ただし、それぞれ単独の1回だけの検査で判断するのではなく、経過をみることが重要です。
クレアチニンとは?
クレアチニンは筋肉から作られる老廃物です。
通常は腎臓から排泄されますが、腎機能が低下すると血液中のクレアチニン値が上昇します。
そのため、腎機能を評価する重要な指標として利用されています。
注意点としては、筋肉から作られるため、筋肉量が多い成人男性ではクレアチニンの数値は高めに。筋肉量が少ない高齢の小柄な女性では数値が低めになります。
腎機能が低下する原因
採血で腎機能低下の原因として、
- 加齢
- 高血圧
- 糖尿病
- 慢性腎臓病(CKD)
- 脱水
などがあります。このうち脱水などでの腎機能障害は急性腎機能障害であり、水分補給などで改善をします。
しかし、特に高血圧や糖尿病などが原因の腎機能低下は、慢性腎不全であり、自然には改善しないため、腎機能障害がある場合は対策が必要です。
腎機能障害についてどのような場合に受診が必要ですか?
以下のような場合には受診をおすすめします。
- eGFRが60未満
- クレアチニン高値を指摘された
- 蛋白尿がある(特に繰り返し)
- 高血圧や糖尿病がある
- 腎機能低下を繰り返し指摘される
これらの方は、慢性腎不全の状態となっている可能性があり、治療介入が必要となる場合があります。
腎機能低下を放置するとどうなるのか?
腎機能低下が進行しても、ほとんど症状がありません。そのため、知らず知らずのうちに慢性腎臓病(CKD)となり、徐々に腎臓の機能が失われていき、気づいた時には将来的に透析が必要になることもあります。
また、慢性腎臓病はそれがあることで心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患のリスクを高めることも知られています。
そのため、早期発見・早期介入が重要です。
当院で腎機能障害に対して行う検査は?
当院では腎機能障害がある方に対しては
- 尿検査
- 血液検査
- 必要に応じてエコー検査
を行っています。また、必要に応じて腎臓専門医への紹介も行っています。
特に注意が必要な方は
- 健診で腎機能低下を繰り返し指摘された
- eGFRが低いと言われた
- クレアチニンが高いと言われた
- 蛋白尿も指摘された
- 高血圧や糖尿病があり、腎機能が悪化した
方では、しっかりとし対応(内服の薬なども含めて)が必要です。
腎機能障害についてよくある質問
eGFRが低いと透析になりますか?
必ずしも透析になるわけではありませんが、腎臓は悪化すると改善が難しい臓器です。
透析を回避する意味でも早期発見・早期治療によって進行を抑えることが重要です。
年齢とともにeGFRは低下しますか?
加齢に伴い低下することがあります。ただし、病気が隠れている場合もあるため注意が必要です。
腎機能が悪いと言われたら何科を受診すればよいですか?
まずは内科でご相談ください。必要に応じて腎臓専門医をご紹介するなどして対応を行います。
まとめ
健診で腎機能低下を指摘された場合でも、すぐに重い病気とは限りません。一方で、原因として高血圧や糖尿病、慢性腎臓病が隠れていることもあります。
健診結果が気になる方は、お気軽にご相談ください。
静岡市で腎機能障害を指摘された方へ
みどりのふきたクリニックでは、腎機能障害の患者さんの精査、対応を行っています。
腎機能障害は放置すると、改善が難しい慢性腎不全の進行の初期症状の可能性もあります。一度精査をしっかりと受けることをおすすめします。
