おへそのあたりは臍周囲とも呼ばれます。ここには小腸や大動脈があります。また、虫垂炎で痛くなる場所としても有名です。
考えられる疾患としては、一般的な胃腸炎や小腸炎、イレウス、虫垂炎、稀なものでは腹部大動脈瘤などです。
おへそのあたりが痛いで考えられる病気
具体的には
胃腸炎、小腸炎
いわゆるウイルス性腸炎はこの辺りが痛いことが多いです。典型的には、腹痛、嘔吐から始まり、下痢に移行した場合は胃腸炎の可能性が高いです。
小腸炎では、小腸の動きに合わせて痛みが出るため、痛みに波があるのが特徴です。
イレウス(腸閉塞)
腸閉塞は、小腸が閉塞する場合は、おへそのあたりの痛みに加えて、嘔吐やオナラがなくなり、お腹が張る症状が出ます。
特に排ガス停止という、オナラが全く出なくなる。はイレウスに特徴的な症状です。
虫垂炎
虫垂炎は、おへそ周りの痛みから始まり、徐々に右の下腹部に痛みが移動することが特徴です。比較的若い方に多く、嘔吐や微熱を伴います。
腹部大動脈瘤(破裂)
稀ではありますが、腹部大動脈瘤の症状としてもありえます。腹部大動脈瘤破裂の場合は、強い腹痛と血圧低下などのバイタルサインという血圧、脈拍などに異常が出ます。
重篤な病気であり、即入院、場合によっては手術が必要な疾患です。外傷以外で健康な方が破裂するケースはなく、通常は年齢とともに大動脈瘤ができている方に発症します。
そのほかの痛みに関しては下記で解説しています。
他のお腹の痛みはこちらで解説します


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