胆管がんとは?

胆管がんについて

はじめに

胆管がんは、肝臓から十二指腸へ胆汁を運ぶ「胆管」に発生するがんです。

比較的まれな疾患ですが、早期発見が難しく、進行すると治療が難しくなることが多い病気です。本記事では、胆管がんの原因、症状、診断、治療法について解説します。

胆管がんの種類

胆管がんは発生する部位によって以下の3つに分類されます。

1. 肝内胆管がん(肝内型)

肝内胆管がん
肝内胆管がん

肝臓の内部にある胆管に発生するがんです。肝臓の中にできるため、肝臓がんと似た特徴を持ち、他の胆管がんと比べて黄疸が出現しにくく初期の段階では自覚症状が少ないため、発見が遅れることがあります。

2. 肝門部胆管がん(肝外型)

肝門部胆管がん
肝門部胆管がん

肝臓の外にある胆管の中でも、肝臓に近い部分に発生するがんです。肝門部胆管が障害されると、肝臓内の胆管が、遠位胆管(肝臓外の胆管)と泣き別れの状態になることもあり、治療に難渋します。

また、肝門部は、近くに胆管と並行して門脈や肝動脈といった重要な血管と近接しているため、手術が難しい場合があります。

3. 遠位胆管がん(肝外型)

遠位胆管がん
遠位胆管がん

胆管のうち、肝臓の外で膵臓に近い部分に発生するがんです。膵がんと症状が似ており、黄疸が最初の症状として現れることが多く、症状が現れやすいです。また、一部膵臓癌との区別が難しいものもあります。

胆管がんの原因とリスク要因

たん

1. 慢性の胆管炎

胆管に慢性的な炎症を引き起こす病気(原発性硬化性胆管炎など)があると、胆管がんのリスクが高まります。

2. 胆管の先天的異常

3.男性

男性は女性に比べて2倍胆管がんになりやすいという報告があります。

先天的な胆管の形成異常(胆管拡張症など)を持つ人は、がんのリスクが高いとされています。

4. 生活習慣

喫煙や過度なアルコール摂取、肥満などもがんのリスクを高める要因の一つとされています。

胆管がんの症状

胆管がんは進行するまで症状が現れにくいですが、次のような症状がみられることがあります。

1. 黄疸

胆汁の流れが悪くなることで、皮膚や白目が黄色くなる黄疸が現れます。

2. 体重減少・食欲不振

がんの進行に伴い、食欲が低下し体重が減少することがあります。

3. 腹痛・背部痛

胆管の閉塞やがんの進行による圧迫によって、腹部や背中に痛みを感じることがあります。

4. かゆみ

胆汁の排出障害によって、黄疸の症状として皮膚のかゆみを感じることがあります。通常は黄疸とセットです。

胆管がんの診断方法

胆管がんの診断では下記の内容が行われます。

1. 血液検査

胆管がんでは早期に肝機能の異常が出る場合があり、採血にて確認します。また、積極的に疑われれば腫瘍マーカー(CA19-9、CEA)の測定が行われます。

2. 画像検査

超音波検査、CT検査、MRI(MRCP)検査が行われ、胆管の閉塞や腫瘍の有無を確認します。

3. 内視鏡検査(ERCP)

その他の検査で疑わしい場合や黄疸がある場合は、入院の上、内視鏡を使って胆管の状態を詳しく調べ、細胞診や生検を行うことがあります。

胆管がんの治療方法

1. 手術療法

がんが早期であれば、胆管を切除する手術が行われます。手術の範囲はがんの位置や広がりによって異なります。

2. 放射線療法

手術が難しい場合や、再発予防のために放射線療法が行われることがあります。

3. 化学療法(抗がん剤治療)

手術ができない場合や再発時に、ゲムシタビンやシスプラチンといった抗がん剤を用いた治療が行われます。

4. 緩和ケア

進行がんの場合、黄疸の軽減や痛みの緩和を目的とした治療(胆道ステント挿入など)を行い、生活の質を向上させることが重要です。

予防と早期発見のために

胆管がんは早期発見が難しい病気ですが、リスクのある方は定期的な健康診断や画像検査を受けることが重要です。また、禁煙や適切な食生活を心がけることで、がんのリスクを下げることができます。

まとめ

胆管がんは、胆管に発生するがんであり、進行すると治療が難しくなることが多い疾患です。

早期発見のためには、リスク要因を理解し、定期的な検査を受けることが重要です。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

みどりのふきたクリニック

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診療科循環器内科、消化器内科
内科、訪問診療
院長吹田浩之
日本循環器学会認定循環器内科専門医
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