腹痛とは?
腹痛とは、お腹が痛いという症状です。お腹にはいろいろな臓器が入っているため、簡単にお腹が痛いと言っても、痛んでいる場所、考えられる疾患は多岐にわたります。
腹痛の種類(急性腹痛・慢性腹痛)
まずお腹の痛みにも急性の痛みと、慢性の痛みがあります。
慢性とは1ヶ月単位で発症している症状であり、急性とは数時間〜長くても2週間程度の期間です。
腹痛の部位ごとに考えられる原因
腹痛と一言でいっても、臓器がたくさんある場所のため、痛みのある場所により疑われる病気が異なります。
みぞおちが痛い場合に考えられる病気
みぞおちとは、上腹部とも表現され、お腹の中心です。
みぞおちの部分にある臓器は、胃、食道、膵臓、肝臓、胆嚢などであり、それらが痛みの原因として考えられます。
具体的には、胃潰瘍、逆流性食道炎、総胆管結石などがあります。

右脇腹の痛み
右の脇腹の痛みは、季肋部痛と表現される肋骨の下と、それよりも少し下側の側腹部という脇腹の痛みがあります。
季肋部痛は、胆嚢、肝臓、胆管があり、側腹部には腎臓、腸があります。
季肋部痛では、胆嚢炎、胆管炎、胆石、総胆管結石、肝がん。側腹部痛では、腎盂腎炎、尿管結石、腸炎などがあります。

左上腹部の痛み(膵炎・脾臓の疾患など)
左の上腹部の痛みでは、臓器としては膵臓、脾臓、大腸があります。
左上腹部の痛みの原因としては膵炎や腸炎があります。比較的痛みの出る場所としての頻度は少ないと言えます。
おへそのあたりが痛い
おへそのあたりは臍周囲とも呼ばれます。
ここには小腸や大動脈があります。また、虫垂炎で痛くなる場所としても有名です。
考えられる疾患としては、一般的な胃腸炎や小腸炎、イレウス、虫垂炎、稀なものでは腹部大動脈瘤などです。

下腹部の痛み(大腸炎・憩室炎・婦人科疾患など)
下腹部痛はおへそより下の部分の痛みです。下腹部も右、真ん中、左でそれぞれ原因となる病気が違い、一番さまざまな臓器がある部分とも言えます。
具体的には、大腸(上行結腸、S状結腸、直腸)、虫垂、小腸、子宮(女性)、卵巣(女性)、膀胱など様々です。
考えられる疾患としては、憩室炎、虫垂炎、腸炎、便秘、子宮外妊娠など婦人科疾患、膀胱炎、尿管結石等です。

すぐに受診すべき危険な腹痛のサイン
腹痛は多くのかたが経験したことがあるように、決して珍しくはありません。しかし、消化器内科医的にすぐにでも受診する方が良い痛み方があります。
- 痛みがとにかくひどい(腹膜炎の可能性)
- 歩いたり、振動でお腹が響く(腹膜炎の可能性)
- 高熱や血便など、腹痛以外の辛い症状がある
これらの症状は重症の疾患の兆候の可能性があるため、病院へ受診し診断を受けることをおすすめします。
消化器内科・外科・婦人科のどこを受診すべきか
お腹が痛い場合はどこの診療科に行くべきか?悩むかもしれません。
お腹の痛みであれば、やはり消化器疾患の病気が多いため、消化器内科や外科が一番の選択肢になると思います。女性の下腹部痛で、不正出血や生理との関連がある場合は婦人科も選択肢になると思います。
迷った場合には、内科医であれば一定の診療を行なってくれると思われるため、内科クリニックへの受診でも問題ないと思います。
まとめ
今回は腹痛について、ざっくりとした考えられる疾患について紹介しました。これは典型的な場所を示したのみであり、病気の診断には医師の問診、診察で絞り込み、検査で確定診断が必要です。
腹痛を起こす病気には、ほっておくと酷くなるものもあり、我慢できない痛みや腹痛が続く場合は早めに受診をお勧めします。